思考停止無視。

ちょっとだけでも考えてみる。

ポケモンGOが問題視される理由と個人的に良かったこと

今、何かと話題のポケモンGO

もちろん、私もやっています!新しいもの好きですからね!

現在、トレーナーレベル19。あと1で20です。

捕まえたポケモン55匹。

歩いてのみプレイしております。

車や自転車、公共の交通機関は一切利用していません。

これ、効率よくやりたいからって、

車で話題のスポットにいったり、

Pokevisonで出現している場所を探していったりすると、

すぐに飽きますし、面白く無いと思います。

実際に自分の足で歩き回ってポケモンを探す。その過程が楽しいんです。

 

なので、問題視されている車で人気スポットに乗り付け、

大騒ぎしてポイ捨てしてしているような連中は、

話題性だけでやっていて、本当の意味で楽しめていないので、

すぐに飽きてしまうのでは無いかと思います。

 

歩きスマホを推奨しているようなポケモンGOはクソ!

ポケモンGOは歩きスマホを促してる!アブナイわ!社会悪だわ!」

という意見をよく聞きます。

実際、歩きスマホどころか自転車スマホや自動車スマホも多いみたいですね。

私も飛び出してきた自転車スマホを轢きそうになりましたし、

自動車スマホとぶつかりそうにもなりました。

でもですね、

ポケモンGOの公開前からいましたよ、たくさん。

LINEとかTwitterとかさ。

パズドラとかモンストやりながら歩いたり自転車乗っている人。

私、人間観察が趣味ですし、常にかわいい女の子探しながら歩いているので、

通行人が何しているのかってよく見ているし、

可愛い女の子であれば脳内アーカイブの永久保存されるので、

自信を持っていえます。

ポケモンGO公開前から歩きスマホは多かった。

まあ確かに増えましたけど、これまで特に騒ぎもしなかったのに、

ポケモンGOを理由に大声で批判するのはどうかなっと思います。

危ないのは危ないですが。

マスコミが「ポケモンGOは歩きスマホで危ない」と大騒ぎして、

「熊本城に侵入しようとして規制」「ポケモンGOで交通事故」

などとネガティブニュースばかり報道するものだから、

テレビが全て正しいと思ってる世代の方々は、

ポケモンGO=悪いもの」と認識して、

これまで全く意識もしていなかった歩きスマホやゲームをしている他人を探し、

「悪者探し」をするんです。

自分が正しいと思うのは人間の業であり、

もっとも簡単な手段が悪を探して批判し退治することだからです。

 

ポケモンGOをやっていてよかったこと

私はポケモンGOをプレイして「良いなあ」と思うことがいくつかありました。

私、熊本地震でアパートがダメになって今のところに引っ越したんですけど、

とにかく住むところをと全く知らない地域に引っ越してしまったので、

土地勘が全く無いんです。通勤路くらいしか知りません。

ポケモンGOを初めて、近所を歩きまわり、ポケストップで史跡や公園を覚え、

この数カ月なにも知らないで過ごしていたこの町のことを知ることができました。

これってすごく素敵なことだと思いませんか?

あと、お地蔵さんがいくつかポケストップになってる通りに行った時、

そこで「地蔵祭」なる近隣の方々が運営する地域のお祭りをやっていました。

ポケモンを探しに歩きまわっているだけで、素敵な発見がたくさんあります。

新しい技術、システムで作られているゲームなので、課題は沢山ありますが、

こういった魅力をしっかり活かしていくことができれば、

地域の歴史を次の世代に継承していくこともできますし、

新しい可能性が見えてきたのではないでしょうか。

 

今後、どうなるの?

ポケモンGOにより人が集まることで、
禁止したり、制限する動きが多くあります。
張り紙が貼ってあったり、ポケストップの削除依頼をしたりですね。
マナーの悪いプレイヤーも多いので仕方のないことだと思います。

しかし、私はポケモンGOは今後続くであろう、
ARを活用したゲームの試金石だと思っています。
ポケモンGOの開発、運営は米法人のナイアンディックが担っています。
それゆえ、ベースとなっているのは同社の陣取りゲームingressです。
ポケストップもingressのポータルと言われるポイントが基準になっています。
ポータルは以前、Ingressのプレイヤーから公募されたものです。
あれだけの位置情報をひとつの企業で調査すると当然採算があいませんからね。
Ingressで基礎を作り、ポケモンGOで認知度を上げナイアンディック社が蓄積した情報は格段にあがります。
これでポケモンGOにおいてもポケストップの公募が始まると、後追いのARが追いつくことができないほどのポケストップが申請されるでしょう。

これにうまく乗っかり、観光や集客に生かすことができるかがポイントだと思います。
それは鳥取砂丘が上手いですよね。
ポケモンGOでポケストップやジム、ポケモンの巣などができれば今後の同社が開発するゲームにも反映される可能性が高いので、継続的な人の流れを生むことが出来ます。
危険性があり、迷惑もありますが、単純に拒否し規制するのではなく、新しいもの、人の関心が集まるものをどう有効活用するのか行政や企業の手腕が試される時だと思います。

<密着独占取材> 若年層の貧困に迫る(1) 熊本地震で貧困加速

<密着独占取材> 若年層の貧困に迫る(1) 学生時代の方が可処分所得が多い!?

 

近年、労働しても十分な収入が得られず、貧困に苦しむ働く貧困層ワーキングプア)が増えているという。また、若者の低所得化も進み、格差社会が拡大している。様々なメディアが特集を組み、取材を進めている中で、当ブログも地方で貧困に喘ぐ若者を密着独占取材した。

フリーター時代の方が可処分所得が多い現状

 熊本県熊本市中央区。4月14日、15日に2度の震度7地震を記録した益城町から車で30分ほど離れた市街地にその若者Aさん(仮名)は住んでいる。Aさんは大学進学と同時に県内に就職。完全歩合での労働(正社員雇用では無く業務委託契約だったという)の職場を退職し、フリーターとして生計を立てた後、現在の仕事に転職したという。
「やっとの思いでした再就職先ですが、飲食店とコンビニのアルバイトを掛け持ちしていた頃の方が手取りが良いんですよね」
 Aさんはそう言って苦笑いする。入社二年目の彼の手取り額は15万円ほどだという。熊本の大卒新卒者では平均よりやや少ない程度。そこから家賃4万3千円、食費3万円、水道光熱費1万円、通信費1万円(携帯、インターネット)、奨学金の返済2万円、交際費2万円の計13万3千円を差し引くと残金は1万7千円だ。交際費2万円が抑えられるのではと指摘すると「仕事柄、付き合いでの飲み会が多く、これでも二次会にはあまり行かないようにしたりして抑えてるんです」と話す。では、地方都市での一人暮らしにしては家賃が少し高いのではと尋ねると、
 「4月までは家賃が3万円代のアパートに住んでいましたが、震災で退去することになりました。しばらく居候生活でしたが、仕事が落ち着いたのを機に不動産巡りをしていると中々良い条件の部屋が残って無かったんです」と苦悩を口にする。
 引越しや家電、家具の購入で30万円ほどかかり、貯金も無かった為、親戚に借金してなんとか新居での生活をスタートさせた。それでも、必要な生活品を全て揃えるには足りず、炊飯器や掃除機などは購入を先延ばしにしているという。
 たかが30万、と思うかもしれない。しかし、彼にとっては大金なのだ。もちろん、持ち家が全壊ししたり、廃業し借金を抱えた被災者の方々に比べると、微々たる負債だろうが。彼は行政の補助も受けることができず、ただ苦しんでいる。

復興に必要なのは現金

 Aさんの務める会社も震災の影響で売り上げが減少。ボーナス支給額も減額されたという。被災地熊本の企業では従業員に対し一時金や見舞金を支給している場合も多いが、Aさんの会社ではそれもなく、罹災証明書を取得したが、外壁と玄関のフレームが歪んでいるだけで、発行されたのは「一部損壊」。管理会社に玄関の修繕を依頼したが、一年以上かかると言われ断念して引越しを決意。引越し当日まで玄関をこじ開ける手配も出来ず、自力で玄関をこじ開け、2カ月ぶりに帰宅した。家具は倒れ、照明も落ち、悲惨な有様だったという。荷物を整理する暇もなく、引越し先の間取りがそれまで住んでいた部屋より狭くなるため、所持品の多くを処分した。
 「復興に必要なのは絆とか温もりじゃなく、現金です。政治家の訪問とかNPO団体とかではなく、福沢諭吉に来て欲しいですね。中小企業に補助金を出して事業を休載しても、その効果が従業員に回るまで時間がかかるし、そもそも効果が出るのかも怪しい。その間に生活が限界を迎えるかもしれない」
 現実問題として、行政や民間団体による支援は「自力ではどうにもならない人」や「明らかに大きな被害を受けている人」に偏る。そこそこの被害で、自分でなんとかならないことはないもない、というAさんのような中途半端な被災者は蚊帳の外だと言う。
 「まあ、お金なんて震災前から無かったんですけどね。それでも、心までは貧しくなりたくないと思っていますので、行政の対応が悪いとか、誰もなにもしてくれないと誰かを糾弾したくはないんです。こういう時だからこそ、自分の力で乗り越えていかないといけませんよね」
そう言ってAさんは立ち去っていった。

震災後、加速する苦しみ

実際に震災後、貧困層の苦しみは加速しているようだ。取材前まで筆者は「震災から二ヶ月も経つのに未だに避難所から動いていない人々は自ら解決する来のない奴らだ。これだけの時間があればどうにでも出来たはず。自業自得だ」と思っていた。今でも半分くらいはそう思っている。しかし、もともとAさん以上に貧困に喘いでいた人たちで、Aさん以上の被害を受けた人たちは本当に身動きが取れないのではないか。Aさんは先が見えないにしても、会社の事業は継続しており、低賃金ではあるが、当面の雇用は守られている。
 もともと、借金があり、貯金もなく、震災と共に失業し、家屋が全壊し、全てを失った人間が再起することは可能だろうか(そもそも借金有り貯金無しな時点で自業自得だが)。
 ギリギリの生活をしていた人間に震災はトドメを刺したのかもしれない。

 

(※注 Aさん=筆者の自作自演記事です)

ガラケー+iPad mini 4 + 格安SIM

現在、私はガラケー(docomo)とiPhone5(au)の二台持ちです。
もともと、どうしてもスマートフォンで通話するのが嫌で、
(脂の乗った肌を画面に付けたくない、電池の消耗が早い)
パソコンオタクでしたのでスマホも必要性をあまり感じなかったのですが、
大学時代に所属していた団体がLINE上で重要なやり取りをしだしたり、
社会の流れに負け仕方なくiPhoneを契約しました。
それでも、電話はガラケーでしたかったので、2台持ちを続けてたのですが……。

高い!高すぎる!!

iPhoneが月々8,900円。ガラケーがカケホーダイ込で3,000円弱。
これ、どう考えてもかけすぎだろ!!
ということで、

ガラケーはそのままにiPhoneを解約することにしました。
しかし、このご時世、ガラケー1本だと流石に不便です。
実際、ガラケーで通話しながら、iPhone上のデータが見れるのは非常に便利です。
スケジュール帳やメールを確認しながら話せるのは最大のメリットだと思います。

そこで、最近話題のタブレット+格安SIMを試してみようと思います。

色々調べて良さそうなのがこの組み合わせ。

iPad mini 4
http://www.apple.com/jp/shop/buy-ipad/ipad-mini-4/64gb-%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%BC-wifi

DTI SIM
http://dream.jp/mb/sim/

 

まず、iPad mini4ですが、こちらアップルの公式通販で買うと、16GBモデルが24回払いで月額1900円の支払い、64GBモデルが月額2400円の支払いです。私は64GBモデルにしようと思っています。
そして、DTI SIMはデータ通信プランの使い放題が2200円です。
つまり、iPad mini4 64GB+DTI SIM で月額4600円!
しかも、iPad mini4はテザリングもできますし、DTI SIMも規制していません。
携帯会社やWimaxのように月間7GB制限や3日3GB制限もありません!
これは買いですな!!


そして、ここからは完全に余談なのですが、
一番通信費がかさんだ時は、これに初代iPad+Wimaxを使っていた時期がありました。
今考えると馬鹿らしいですよね。
帰って寝るだけの自宅に固定インターネットを引くと5000円近く払うのも馬鹿らしく、
タブレットもあるしWimaxがベストだと思い込んでた時期が私にもありましたが…。

結果として高く付いたと言うのが正直なところです。
Wimaxはもう落ち目ですよね。正直、メリットが殆ど無いです。
不安定、制限ガチガチ、サポート対応悪し。
サポート対応は会社を変えても連続して悲惨な対応をされたので、
Wimaxを扱ってる会社ってどこもそうなのかと思いました。
色んな人の書いた記事を見ましたが、まともな会社はなさそうでした。

auの更新月(9月)に合わせてやろうと思うので、もう少しかかりますが、その際にはレポート書こうと思うのでよろしくお願いします!

熊本からあなたへ。今更ながら震災後の実情を。

4月14日、16日の熊本地震から、2カ月が経とうとしています。

私は、熊本に住んでいます。

14日は会社で、16日は自宅アパートで被災しました。

仕事はまあ、何とかなっています。多分。

自宅も、今週末に引越します。前の不動産会社とはモメていますけど。

 

目に見えないダメージが深刻化

さて、最近、全国メディアで熊本地震はほとんど取り上げられません。

マスコミや世論は、

北海道で置き去りにされた少年や、某都知事の不正に関して、もしくは芸能人の不倫に関して一生懸命です。

県外メディアの姿を見ることもめっきり減りました。

実際、熊本地震東日本大震災や、阪神淡路大震災などと比べると、大きな被害には見えません。

津波もなければ、死者も前述した2件の地震と比べると桁違いに少ないです。

お店に入れば物が買えるし、家に帰ればお風呂も布団もあります。

益城町や南阿蘇村、西原村など甚大な被害を受けた地域もありますが、

熊本市内や震源地から離れたエリアは特に問題ない、

そう思われています。

しかし、実際は多くの問題が山積しています。

熊本に住んでいる人でも気づいていないことが多いと思います。

命の危険はありませんが、生活に関して、経済に関して致命的なダメージが与えられ、

今、熊本でこれまでどおり暮らしていくことは非常に難しいと思われます。

 

全国からの復興支援が復興を遅れさせている?

現在、全国から復興支援で様々な企業・団体が熊本入りしてくださっています。

行政、インフラ、保険、建築、土木、不動産、流通、小売、NPO、福祉系団体……数えきれないほど分野から、大勢いらしてます。

宿泊やタクシーは勿論伸びていますし。

建設業や仲介不動産会社はバブル並に儲かっていると聞きます。

しかし、多くの分野では今後の経営が危ぶまれています。

熊本地震に対する国の復興予算は7780億円。

震災前の2月、熊本県が出した当初予算案が6878億円です。

つまり、県の年間の予算を上回る金額の予算が震災復興のみに充てられます。

単純に考えると予算が倍以上に膨れ上がるようなイメージですが、実はそういうわけでもありません。

この、7780億円のうち大部分は復興のため、恐らく県外の企業に対して、

業務を発注するために支払われます。

県内の企業だけで復興する力が無いので、当然ですし、仕方ないと言えば仕方ないのですが、

県内への経済効果は非常に低いと考えられます。

内閣府の調査では最大4.3兆円の経済損失と発表されていますので、どの道微々たる金額ではありますが。

しかし、県内でお金が循環しなければ、経済的復興は見込めません。

支援団体や復旧活動に充てがわれたお金というのは、

悪い言い方をすると、「その場しのぎのお金」に過ぎません。

県内企業、団体から経営者、被雇用者(消費者)と流れていかなければお金は循環しません。

いまこの時に単発でのプロジェクトにではなく、中長期的な基盤に補助をすべきです。

そういった動きが出来る人がどれだけいるかと言えば、難しい話ですが。

会社員などの労働者はいつもどおりに給与が振り込まれていたり、社内の雰囲気も、

震災前と変わらない様子を取り戻しつつあるため、大丈夫だと思われているかもしれません。

しかし、経営者は部下や社員を不安にさせないように必死に悩んで闘っているのです。

知り合いの経営者は先が見通せず、頭を抱えています。

東日本大震災の時は半年経って経営者の自殺が増えたそうです。

熊本でも年を越えることが出来ない企業が出てきそうですね。

 

熊本地震は終わっていない

私が強く主張したいのは"熊本地震は終わっていない”ということです。

余震は未だに続いています。

未だに避難所生活者もいますし、

今後の生活が見通せない人もいます。

そして、更に困窮する人々は増えて行くと思います。

言ってしまえば、東日本大震災ののち、東北地方もいまだに震災前の状況には

戻っていません。

それだけ、時間がかかるのです。

メディアの報道は一斉に減りました。

いま、被災地・熊本の様子を知る手段は、

地元メディアか個人による発信を通してがほとんどでしょう。

熊本だけでは復興が難しい、頼り過ぎるわけにもいかないけれど、

頼らざるを得ないし、どう復興していっていいのかわからない。

それが、熊本の現状だと思います。

「負けんばい熊本」そう書かれた文字を街で目にするが、

その心が折れぬうちに新たな希望を見つけたいものだ。

私とお巡りさんの忘れられない思い出

私は自称・善良な一般市民ですが、警察が嫌いです。
正直、視界に警察官やパトカーが入るだけで気分が悪くなります。

これまで彼らが役に立ったことなど、ただの一度もありません。
大学1年生の頃、ある夏の昼下がり。
うだるような暑さの中、自転車でバイトの面接に向かっている時だった。
「はい、そこの自転車止まってー」
そこには中年の警察官。中年って聞くとデブだったりハゲだったり汚いおっさんのイメージが湧くが、決してデブでは無かったし、ハゲでもなかった。と思う。
この時の私はまだ、警察に不愉快な思いにされたこともなく、本当に彼らは正義の味方だという偶像を信じていた純粋な頃だった。一抹の不安を覚えながら自転車を止めると、警察官は話す。
「暑いですね―、今何してるの?」
ナンパのような声のかけ方だな、と思ったのは今でも覚えている。きっと相手に不信感を抱かせないように、警戒心を解くようにと話しかけるのは警察もナンパ野郎も同じなのだと思考した。もしかすると、これが噂の職質か?それとも本当にナンパなのか?私はそっちじゃないぞやめろと思った。
「バイトの面接ですけど…どうかしましたかあ?」
そう聞くと目の前のホモナンパ師、もしくは警察官はニコッと微笑む。残念ながら胡散臭すぎてそんな笑顔じゃ私は落ちなかった。落ちたのは私の心ではなく、彼の心象だった。
「この自転車君の?まだ綺麗だね」
頭脳明晰、冷静沈着な私は、ここで彼の気持ちが向いてるのは私ではなく、この自転車だということに気づいた。
「そうですけど?」
「最近、似たような自転車の盗難が多いから、念のため防犯登録の番号だけ見ても良いかな」
繰り返すが、この時の私は善良な一般市民で、彼らが正義の味方だと信じている。私もやましいことはないし、素直に協力した。警察官は携帯を取り出しおもむろに電話を取り出し、どこかにかける。が、出ない。30秒くらいかけて出ない。少しして携帯をしまう。
「いま、少し担当部署が混み合ってるからちょっとまってね」
私はそれは困る、と思った。これからバイトの面接なのだ。5分前につくように計算しているため、少しまずい。
「あの、バイトの面接あるんですけど、どれくらい時間かかります?」
そうきくと警察官は何も気にしてない風に返す。
「面接は何時から?どこで?」
質問に質問で返すな愚か者めが!とか今の私ならこの警察に謝罪と賠償を求めていたでしょう。しかし、当時の私は目の前の人は絶対的に正しいと信じていた愚か者だったので、素直に時間と場所を答えたのです。
「近いね、大丈夫だよ!とりあえず、防犯登録番号控えさせてもらうね、あと名前と住所もいいいかな!」
そう言ってメモ帳に一生懸命私の言葉を書き写していく。少し覗き込むと雑な字ではあるけれどまとまりのある丁寧な字だった。
「それじゃ、もう1回電話で確認するから少しだけ待ってね」
この時点でなんとなく少しではないことくらい予測できた。なので、私はこの時でひとつ我慢の限界だったので、一つ提案した。
「すみません、日陰に移動しませんか?」
そこは通りの往来、真夏の快晴。太陽は丁度てっぺん。私はもう汗だくだったし、アスファルトの照り返しもきついものがあった。警察官は辺りを軽く見回した。つられるように私も見回す。そこで気付いたけど、太陽が空の一番高いところにある以上。お大きな木とか、はみ出た屋根とか、看板とかそういうのがってかろうじて陰があるくらいだけど、信号待ちの歩行者が陣取っていた。警察官は諦めたようで
「すぐ、終わりますから」
しかし、電話は通じない。先ほどより長く待っているが通じない。時間だけが無駄に浪費される。
「ごめんねぇ、なんか混雑してるみたいで」
うん、それさっきもきいた。
結局その後、しばらく待たされ(日なたで)3回目の電話も通じなくて、流石に強気でいられなくなったのか、
「うん、大事にしてるみたいだし、君の自転車だよね!行っていいよ!バイトの面接頑張ってね!」
とリリースされたのだった。
なお、そこから死ぬ気で自転車こいでもともと汗だくだったのが、汗だくだくになり、それでも遅刻して「時間守れないとね…」みたいなことを言われバイトの面接に落ちました。
漫画みたいですけど事実です。
これが、私の警察官への不信感というか不快感の始まりでした。

思いのほか、これ長くなりそうですね。もうちょっと省略していきましょう。

深夜、コンビニに買い物に行った帰り、道路の真ん中でおっさんが寝てた。酔いつぶれてた。街灯もない道なので危ないと思い、とりあえず、叩き起こそうとしたけど、起きない。仕方なく、半分引きずるようにして、道の脇に寄せる。壁を背もたれに座らせたけど、すぐ倒れる。寝るなら寝るでゲロとかつまらせて死んだら後味悪いなあと、回復体位を取らせ、放置して帰ろうとする、が。財布とか盗まれても可哀想だなと思い、近所の交番に電話。出ない。
一番近くの警察署に電話。
「確かに距離は近いけどそこはうちの管轄じゃなくて、他の署の管轄ですから」と割りと遠い警察署を指示される。番号を聞いて電話。
「折り返しご連絡しますので、その方がどこにも行かないように見ていてください」
と女性に言われ、監視役をさせられる。電話、こない。
15分くらいして不機嫌そうな男から電話。
「◯署のもんですが、電話くれた人?20分くらいかかるから、そこいてね」
といって、酔っぱらいのおっさんの隣にうんこ座りしながら携帯触って時間潰すこと30分。警察来る。
私は立ち上がり、一礼するが、警察は見向きもせず、おっさんの前に2人座り込み。
「おとうさーん、ここどこかわかりますかー、お名前いえますか―」
と肩を揺すっている。
しばらく無言で警察二人のうごきを見ていると、若い方と目が合う。
「あの、自分は…」
すると、もう一人の先輩らしき警察官が、
「あ、もう大丈夫ですよ」
と。これ、初会話でした。
散々待たせて、これかよ!!
と。
この時すでに警察官は地域の安全を守る正義の味方でもなんでもなく、自分の心を守る「あーめんどくせー」とか思いながら仕事する普通のおっさんなんだと理解し始めました。いや、普通のおっさん以下だよ。こんだけ待たせたんだから、礼なり詫びなり一言言うのが当然じゃなかろうか。
しかし、警察官なんてそんなもんだとこのあとも思い知り続けることになるのだった。

コンビニでアルバイトをしていた頃、
うちのコンビニの隣にある脇道は一方通行で、
よく警察がネズミ捕りをしてた。
もちろん、無断駐車です。
一度オーナーがキレて注意したら、その後、許可を取りにくるようになった。
レジもならんでいて忙しい時に、ずっとカウンター横に警察が立ってるからすきを見てどうかしましたか?」
と聞くと、
「一通を見ておきたいので、パトカー駐めさせてもらいますね!」
と、何さも当然の様にすること確定なんだよ。思いました。レジがクソ並んでるということは、駐車場も満車なんです。この時間帯は大体あと1時間位はこれが続きます。
「いま来店の多い時間帯で、お客さまの迷惑になりますので、ご遠慮ください」
というと、
「少しですから!」
お前らの少しが全然少しじゃないことくらいもう十分に思い知ってるんだよ死ねよ。とか思いながら。
「申しわけありません、ほかのお客さまにも駐車はご遠慮いただいておりますのでご理解ください」
というと凄く悲しそうにい出て行きました。並んでた常連のおっちゃんに「やるねー!」と言われました。
それから、警察官は高校生とか気の弱そうなバイトに許可を求めだしてオーナーが再度ブチ切れたのは別の話。

ある日、夜中、道を歩いていたらドンっと音が聞こえて振り向く。道路の真ん中に黒い陰。人が倒れていた。
慌てて駆け寄ると、腕と足があり得ない方向に曲がり、頭から血を流し、口からも血が吐き出されていた。
男をハネたであろうタクシーの運転手が降りてきたが、呆然としていて使い物にならなかったので、通りすがりの車を止めて、協力を要請した。すぐに救急車を呼んで、その間できるだけ多い人数で体に負担が掛からないように安全な歩道に移してと言われましたが、なかなかグロテスクなことになっていたので、まわりの大人たちは萎縮して触れられない、一番最初に止めた車の男性が剛気にあふれた方で、新品のタオルを車から出して頭を止血しながら抱えてくれたので、私はお姫様だっこのような形で抱え、周りの人には腕や足がぶら下がらないように少しでいいから支えてくれと頼んだ。
警察が来て、目撃者ということで、後で事情を聞くからと血まみれのまま放置。警察に放置されるのも慣れている。
んで、しばらくしていつものように「私はどうしたら」というと、「目撃者どうしますー?」みたいなやり取りのあと、名前と電話番号だけ聞かれて帰っていいと言われた。
その後、警察から電話がかかってきたのが午前3時である。
後日、調べてみると、被害者はその後病院に搬送されたが亡くなった事がわかった。亡くなった酔っ払って車道を歩いていた黒ずくめの男もまた、警察官だった。

大学時代のある日、後輩の20歳のお祝いに飲みに行った。女の子だ。20歳ではあるが、見た目はどう見ても女子中学生にしか見えないその子が酔っ払って腕にしがみついて来て、いい加減タクシーに乗っけようと考えていたときのこと。
例の奴が来た。二人組だ。
「すみません、ちょっとお話いいですかね」
何故彼らは『少し』とか『ちょっと』とか嘘ばかり吐くのだろう。嘘つきは泥棒の始まりである。まずは自分たちを検挙したらいいのではないだろうか。
「君たち付き合ってるの?だいぶ歳はなれてるよね?女の子の方はお酒飲んでる見たいだけど歳いくつ?」
「俺は21歳で、この子は先週20歳。大学の先輩後輩です」
と嘘偽りなく正直に離しました。法廷に持ち込まれても100%勝つ自信のあるくらいに、閻魔大王も舌が抜けないくらいに真実です。
「……ふっ、なんか身分証明書ある?」
なんだよ、その嘘下手だなあみたいな笑いは。
僕が学生証を見せると瞬きの回数が増えた気がした。その嘘本当に21?みたいな顔やめろよ。そして、もう一人に渡して勝手にメモを取り始めるな。
「そっちの子は?」
そこでぐでんぐでんになった後輩を腕から引き剥がしにかかる。
「んー、いーやーだー。おまわりさん、せんぱいがらんぼーするー」
ちなみ後日、この時の酔っ払ったこいつのモノマネが私の一発芸ネタになって卒業まで披露され続けることになる。
とりあえず、後輩のバッグを奪い取りファスナー付きの長財布から学生証をとり出し見せる。こっちも無断でメモを控えられた。
お決まりの「もう良いですよ」が出たんだけれど、どうしても気になったので聞いてみた。
「あの、お巡りさん、もしかして援助交際かなにかと思いました?」
「いや、最近、お酒の事故も多いからね、気をつけて帰ってくださいね」
その表情には「そう思うのもしかたねーだろ」と書いてありました。後ろの若い警察も笑いこらえてるんじゃねーよ。どうせ戻ったら、話のネタにするんだろうが。この見た目ロリっ子を未成年と勘違いするのは理解できるし、成年と信じろという方が無理があるのもわかるけれど、それは良いにしても、私の歳をいくつと思っていたか答えによっては訴訟もんですよ。どうせ外見アラサーですよーだー。

若者限定の異業種交流会で、高校を卒業して婦警になった20歳の女の子と知り合う。可愛かった。可愛くて可愛くてついつい両腕を差し出して「僕を逮捕してくださいっっ!」とか懇願してしまうくらいに。
仕事の愚痴がすごかった「おっさんどもは女だからって甘く見ている」「市民の前では偉そうにしているくせに署内だとセクハラ発言しかしないくそオヤジ共め!」
みたいな。私の人生で一番好きなお巡りさんです。
「若いし、子供っぽい外見だからって不良の高校生とか声掛けすると「お姉さん俺ら側でしょ?」とかすっごく馴れ馴れしいの!舐めてるの!お説教だよね!」
みたいな。「僕お巡りさんにお説教されたいですうぅぅぅぅ!」とか言ってしまいました。
ドン引きしたような目で「こういう人は本当に逮捕した方がいいかな…」とか言われました。
これは今回の話で唯一、偉そうじゃなく等身大の警察官とお話できた貴重な話です。

私は大学を卒業してからも2年間は同じアパートに住んでいました。
大学の近くだったので、入居者は半分以上が学生でした。
隣の部屋に学生が越してきてからというもの、月に何度か夜中に大宴会をしていました。まあ、週末だし、気持ちも分からないでもないから、ある程度はゆるそうと思ってました。
しかし、問題は大学が夏休みに入ってからです。
もう、平日でも23時から翌2時、3時まで大騒ぎしてるわけですよ。翌日仕事あるのに眠れませんでした。最初は壁を殴ったりしてましたが、彼らを余計に盛り上げるスパイスにしかなっていないことに気付きました。
管理会社に相談し、録音した騒音をメールに添付して送りましたが、一向に改善される気配はなかった。
そういえば大学時代に友人の部屋で飲み会をしていたら、近所から苦情があったと警察が来たことがあったので、これは逆に頼めば来てくれる!とあの頃の自分たちの行いを懺悔しながら電話をかけた。
僕「すみません、隣室の騒音が凄いので、注意してもらえないでしょうか」
警察「うちではちょっと…管理会社にお願いします」
僕「何度も頼んでるんですけど、変わらないみたいで」
警察「あー、そうなんですね」
僕「電話越しに騒音聞こえます?」
警察「飲み会か何かしているみたいですね」
僕「壁越し、電話越しでそれくらい聞こえる音量なんですよ、この時間に」
警察「入居者同士の方の問題ですので」
僕「……わかりました。もう直接乗り込みます」
警察「お気持ちお察ししますが、トラブルにならないように適切な場所にご相談されてください」
僕「管理会社も警察もなにもしてくれないのに他に適切な場所があるんですかね」
警察「…申しわけありません」
僕「大丈夫です。また何か困ったことがあったら、相談させていただきます。では失礼します」
警察「失礼致します……。  なんか酔っぱらいうるさいみたいなでんわでしたー ワハハハ(笑い声複数)」

おい


おい


おい

 

受 話 器 上 が っ て る ぞ !!


警察に嫌な思いさせられたエピソードはほかにもたくさんありますが、これ思いのほか書いてると分量があるので、また次の機会に。
次回は「後輩ストーカー被害、無視される‐私、ストーカーをストーキングして撃退‐」、「警察、加害者をフォローしてしまう」の2本仕立てでお送りします。

まあ、なんでこんな事を書いたかというと、警察が嫌い、憎いというよりも、警察を正義の味方だと思えない社会がとても嫌になってきたからです。
別に、本当に正義の味方であって欲しいとは思いません。というか、警察の役割は正義の味方というよりも、秩序の味方です。
市民が安全に平穏な生活を送れるように、犯罪者に対する抑止力として存在するのが、警察なのです。
しかし、法のもとで職に対して認められた特権であるのに、さも自分が偉くなったかのような態度の警察官が多い気がします。そういうと語弊があるかもしれません。「こっちだって仕事でやってるんだから素直に従えよ」ってオーラが凄いのです。
警察だから自分たちが絶対的に正しいという自信に満ち満ちていて(というかそういう教育をされている節もありますね)、自分たちが間違っている、おかしいという可能性を見ようとしていません。
彼らだって人間です。ミスもあるし、間違いだってあります。そこをバッシングしようとは思いません(こんな文章を書いておいてなんですが)。
警察が不祥事を起こした際に過剰に批判されるのは、それは普段、市民に対して寛容さのない横暴な態度をしている、しっぺ返しだと思うんですよね。
ネズミ捕りだって、本来交通事故を減らす目的であれば、違反が多い道路の隅の目立たないところに隠れて取り締まるのではなく、そこに立って交通整理をするほうが効果的なんです。
違反してから指導するのは、事故が起きた後にしか対応しないのと同じです。
後輩がストーカー被害に遭った時も、「今の状況で警察としては様子を見ることしかできません、何かあったらいつでも相談に来てください」と言われたんだけど「"何かあったら"というのは殺されたり、強姦されたらってことですか?」と言いそうになって必死に押さえ込んだのは今でも忘れられません。
今の警察は、何か事件、事故が起きた時の後処理と、さも「抑止に繋がりますよ!」と言わんばかりの自慰行為に耽っているだけです。そこに関しては他国の警察と比較しても非常に有能であると思います。技術は凄いんですよ、本当。
しかし、それが市民の味方であるかと言われると、そうでないですよね。
多くの警察官は一度は「正義の味方」を夢に見たはずです。
なのに、どうしてこんな有様になっているのでしょうか。

私が警察と接するうちに学んだ教訓は、
「本当に困ったとき、役に立つのは警察ではなく自分自身だ」
ということです。


※この記事は昨日原付きで移動中、「一時停止線をちょっとはみ出ていた」とゴールド免許に更新する直前に5000円カツアゲされた八つ当たりです。
「自覚が無いようだからこそ危ない。タイヤ1個分はみでてました」と。まあ、はみ出てたのは私が悪いですけど、「え?停止線ここ?」となるくらいかなり手前に引かれた停止線をタイヤ1個分はみ出て何が危ないのかというと謎です。
まあ、何を言っても一度言い出した警察は止まらないの知ってますし、そういう風に簡単に引っかかる人がいる場所だから敢えてそこでネズミ捕りしてたんでしょうけど。そんなに違反が続出する場所なら隠れてないでそれこそ本当に立って指導してた方が抑制に繋がると思うんですけどね。
ちなみにネズミ捕りを皮肉って「ちゅうちゅう!」とネズミの鳴き声のものまねをしたら冷たい目で「何?」と言われました。冗談の通じない人は嫌いです。

※私は最近、嫌な思いをしたら、相手の気持になって考えて逆に相手を喜ばせるような行為をすることで聖人君子の様に寛容で慈愛に満ちた存在になろう(そしてモテたい)と思っているので、「お巡りさんも夜中に嫌われ役のネズミ捕りさせられてお疲れだろう」と考え、その後すぐに近くのコンビニでリポビタンを2本買い、ライト消したパトカーがひそひそと隠れ潜んでいた、停止線がはっきり見える空き地(無断駐車じゃないよね?)に持って行きましたがもういませんでした。もうその日は十分にノルマを達成したので帰ったのでしょう。

※再三、言っていますが、これだけ警察をディスっていてますが、警察官もお仕事でしているわけですし、彼らを頭ごなしに批判したいわけではありません。あくまで私の経験した事例を元に(昔の話もあり、多少の記憶違いもあるかもしれませんので、一応フィクションということにしておきましょう)、今の警察の在り方ってなにかおかしいよね、という問題提起です。

 

 

 

新年早々基地外気味宣言

あけましておめでとうございます。
私の2016年の抱負は
「人に厳しく自分に優しく」
です。
身勝手極まりない自己中ライフをエンジョイしたいと思います。

本当は元旦に「禁煙」と言う目標を立てたのですが、
ものの数時間で失敗してしまいました。

意志が弱いんです。
でも、禁煙はこれまでに5回も成功しています。


別に健康に気を使っているとかではないんです。
最近デブまっしぐらです。
実家で正月くらいはと、暴飲暴食の限りを尽くしていたら、
アパートに戻り体重をはかるとアラ不思議。
5日の帰省で5kg増。
おかしいだろ。1日1キロ増えてんぞ、と。
新年初出社の際、スーツを着るとウエストのきつさに絶望しました。
交通費、おみやげ、チビ達へのお年玉分は取り戻そうと、
実家の食料片っ端から強奪していたせいです。

私の家族は生活力が皆無で、
唯一、家事を担っている母が怪我して腕が使えない為、
実家は惨憺たるありさまでした。
山積みになった洗濯物。
散乱する塵芥。
フィルター清掃せず動かないエアコン。
誰も付けれないストーブで室内が外より寒い。
キッチンには山積みになった洗い物と、触手系化物になったジャガイモや黒いニンジン。

私はブチ切れました。
動かない兄や父は家から追い出し、
甥、姪を使い大掃除しました。
母のありがたみが身にしみました。

そして、我がデブリンの最大の原因。
それがジャパニーズソウルフードMOCHIです。

祖父が他界して以降、杵と臼は小屋の奥深くにしまわれ、
餅つき機で餅をついているので、そこまで苦労はありません。
が、母が腕を使えない以上、誰も餅をつけない、丸めれないんです。
今はなき祖母に仕込まれた私を除いては……ね!

私の祖母は認知症を患っていました。しかし、日常生活には至って問題なく、というかある一点を除いては完全に明瞭な思考ができていました。ですので、認知症というよりは精神的な病だったのかもしれません。
その、唯一、彼女の世界が現実と乖離していた点、
それは、私の事を女だと認識していたことです。
赤いランドセルやかんざしを贈られたこと、いまだに忘れません。
家事を始め、花嫁修業と称し様々なことを叩きこまてました。
洗濯板で洗濯ができて、梅酒をつけ、雑巾が縫える男子中学生が出来上がっていました。
故に、正月飾りも完璧に装飾することができ、鏡餅だって丸めます。

……まあ、フィクションですけど。
嘘です。虚構です。
祖母はちゃんと私の事を男だとわかっていました。
ただ、直近の我が一族は男家系で男ばっかりなんです。
田舎の本家なので、昔は盆正月になると、
親戚がゴミのように集まってきて、
仏間と座敷の襖を取り払い大宴会をしていました。
それでも入らない時は庭に茣蓙を敷いて宴会してた記憶もあります。
なのに女手が少ないものだから、厨房が恐ろしい事になっていました。
故に、末の男である私は宴会には出ず、厨房を手伝わされていたわけです。

というわけで、一人で番重5枚分の餅をつき、丸めました。
その間、一人で20個近い餅を食べてしまったのがデブの最初の一歩です。
うちの地域には湯取り餅という食べ方があります。
つきたての柔らかいおもちを、丸めずにちぎってお湯に入れ、
それを大根おろしと醤油につけて食べる、
毎年多くの老人を葬りさるデンジャラス極まりない食べ方です。
一部では高齢化対策に効果があると推奨されているようです。

私、無類の餅好きなんですけど、この食べ方が一番好きなんですよね。
「丸めたての鏡餅に食らいついてみたい」という欲求にも駆られましたが、母に全力で止められました。罵詈雑言と共に。包帯でぐるぐるの母の制止など振り切ってかぶりつけば良かったんですけど、
「あんたの食べる量は人としておかしい」と涙ながらに口にする母を見て、踏みとどまることができました。

その後も、おせちの準備をしながら食べました。
実家には普段は効果で私が買えないような食材もふんだんにあり食指が動くどころか常に暴れまくっていました。

母は言いました。
「あんたなんでおせちと一緒にばかみたいな量のカレー作ってるの」
私は答えました。
「滞在中のおやつ」
母は悲しそうな目をしました。
おやつと言って実家にある最大の大きさの寸胴でカレールー2箱半分のカレーを作る息子の姿は母の目にどう写っていたのでしょうか。

まあ、翌日、家族みんなが群がって半分くらいしか食べれませんでしたけど。

料理は好きなのですが、男の一人暮らしだと揃えている調理器具にも限度があり、大きな寸胴を実家の小屋で発見した時に心が踊って、つい勢いでやってしまっただけなので、まあ良いんですけれど。
姪っ子が「なにー?キャプー?」って言ってたのが可愛かったです。

 

さて、話がだいぶそれましたが、
私は太りました。それは紛うことなき真実です。
年末年始のバラエティ番組が外気と変わらないくらい寒いのと同じくらい確かなことです。
私は痩せなくてはなりません。
欲を言えば筋肉を付けてムッキムキになりたいです。
女の子が触りたいと言うような綺麗に割れた腹筋を持ちたいです。
しかし、この食欲では中々に難しいです。
食事制限をしなければなりません。
間食を控えなければなりません。
(余談ですが、昔、母から間食を控えなさいと言われた時、完食を控えろと勘違いして毎回ご飯を残して心配されたことがありました)
しかし、それには屈強な意志が必要です。
禁煙もしかりです。

全ては、そう、「モテたい」という全ての男共通の願望のために。

 

Facebook メッセージが届かない? 2106.02.12追記

大学で所属していたサークルの大先輩に急遽、連絡する事ができた。

連絡先が分からなかったので、Facebookで調べたらすぐに出てきた。
職場も聞いていたところだし、本人の写真がプロフィールに設定してあるから間違いない。
一応、20代以上前の先輩なので、いきなり友達申請も失礼かと、
メッセージで、用件を送る。

それから、数週間、何の返事も無し。
おかしい。
けど、まあ忙しい人だし、きっと忘れているのだろうと。

別件でも同じような話が。
取材先でそこの代表とFacebookで友達になった。

今回の特集の内容で凄く面白い取り組みをしている人がいるから、
ぜひ取材して欲しいと、メッセージのグループを作り、紹介してくれた。
まあ、グループでやり取りしても紹介してくれた人に通知がいってうるさいだろうからと、
個人でメッセージを送る。
全く返事がこない。グループでは、その場で返事が来たというのに。
取材嫌だったのかなーとか思いつつ、返事を待った。

そんな中、先に話した大先輩と偶然会う。
Facebookのメッセージで送った件、どうでした?」
と聞くと、
「え?そんなのきてないよ??」と。
お互いのスマホの画面を見せ合うが、
私の画面上は送信されていて、
大先輩の画面上は受信されていない。

なんだこれは!!

調べてみると、
どうやら、友達になっていない人からのメッセージは、
スパムや迷惑メール(メールではないか)と勘違いされ、
「その他」と言う凄く分かりづらいボックスに移動されて、
通知などもこないらしい。

Facebookメッセンジャーで友達じゃない人ともメッセージを送受信可能か? | 秘密基地 シークレットベース

とりあえず、私も確認してみようと、
PCからFacebookを開くも、

仕様が変更しているらしく、「その他」が見つからない。

それっぽいところを探してみると、発見。
「フィルタ済み」と言う項目だ。

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これをクリック……

いや、もう、叫びそうでした。
冷や汗ブワッとかきました。
14件のメッセージが着ていて、
そのうち10件が知り合い(非Facebook友人)でした。
名刺交換後にメッセージ送ってくれた方や、
飲み会や、勉強会などで知り合ったからからの挨拶、
そして1件は仕事の依頼…。

慌てて全部返信しました…。
仕事の依頼をFacebookのメッセージなんかでするなよ…。
(人のこと言えませんが)

ちなみに、この「フィルタ済み」の場所、
iPhoneのMessengerでは何処を探してもありません。
基本アップデートしない私が最新版を入れてまで、確認できませんでした。
どうにかやってフィルタを解除できないか調べるもやはり無理。
設定でどうにかなる問題でもないようです。

試しに、Facebookで繋がっていない会社の先輩にメッセージを送りましたが、
案の定、通知もなければ通常のボックスにも表示されず、「フィルタ済み」に入ってました。
先輩もそこで未読の多数のメッセージを発見し、すごい顔してました。

私もそうですが、ビジネスで利用している人も多いFacebook
重要なメッセージが届かないというのは、信用に関わることです。
早く対処して欲しいですね。
(サポートに問い合わせてますが返答無し)

個人レベルでできる対策としては、

送信者としては、
友達申請を先に送り、承認されたのち、メッセージを送る。

受信者としては、
こまめにパソコンから「フィルタ済み」の欄をチェックする
親睦会やたくさん名刺交換した翌日などはなおのこと。

くらいしかありません。

そもそも、この問題を認知してる人が少ない以上、
実際、相当数、未読メッセージが存在しているのではなかろうか。

 

そういえば、未読メッセージのインパクトが大きすぎて、
記憶が曖昧だけれど、
今まで記憶になかった友達リクエストもあったような…。
すぐに許可しちゃって確認してなかったけど、
もしかしてあれもだいぶ前にきたやつなのでは…。

 

 

<2016.02.12 追記>

スマホからのからの確認方法もありました。

バージョンアップ恐怖症の私が、わざわざアップデートしてまで確認した方法です。

(この記事のアクセスが飛び抜けて多かったので、ちゃんとした情報をと思いまして)

筆者はiPhoneユーザーなので、画面はiPhoneですが、Andoroidその他でも恐らくそこまで変わらないと思います。

1.①右下の「設定」を選ぶ

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2.「メッセージリクエスト」を選ぶ

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3.「フィルタ結果」を選ぶ

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以上で、友人以外からのメッセージをスマホからでも確認できます。

普通に操作してて見るような場所じゃないですよね。

本当にややこしいです…。

ちなみ、私もこのスクショを撮るためにこの操作をしたら、

また1件メッセージが届いていました。

おそろしやー。