思考停止無視。

ちょっとだけでも考えてみる。

個人的就活観

個人的就活観


最近、大学生から就職活動の相談を受けることが多い。
大学を卒業して仕事をすぐに辞め、フリーター生活が長かった私に一体どんなアドバイスができるのかは謎だが、
信頼して相談してくれたからには、しっかりとアドバイスしていきたいと、いつも自分なりに思う所を話している。

そもそも、前提として、今の就職活動のあり方は異常だと言わざるをえない。
今更、私が言わずとも、多くの人々が疑問を呈しているころではあるが、
その就職活動のあり方は中々変えれない程、強い力が働いている。
しかし、その上で、就職活動を行うにあたり、本当に大切なことはなにか、知っておく必要がある。
2016年卒から就職活動の期間が短くなって混乱しているが、そんなこと本質には何も関係ないと思う。私は13年卒で15年卒と一緒に入社しているが、就職活動自体はかなりのんびりとしていたわけだし。

私は、大学時代、まともに就職活動を行わなかった。
合同説明会もほとんど出たことがないし、リクナビマイナビからエントリーしたこともない。
そのツケが今に回ってきているのだが、今にして思うことも多々ある。


自己分析は不要?
大学などでセミナーを受けると、自己分析をしっかりと行うように指導される。
私はこの自己分析というのがそもそも不要だと思う。
一度だけ、友人に無理やり引っ張られ、とある企業の説明会に参加した。
そこはとある就職情報サイトを運営し、各種セミナーを行っているような会社なのだが、
最後に質問を受付た際に私はこのような質問をした。
「御社が実施されている、自己分析講座、面接講座、SPI対策、マナー講座などを完璧にマスターしてきた学生が受験した場合、欲しいですか」
担当者の顔が一瞬引きつったのがわかった。
「そろそろ時間もいい頃なので、一度解散しましょう。君は回答するから、残っててね」
私以外にも、2,3人残っていましたが、担当者は話を続けました。
「正直、あの手のセミナーはあまり意味が無い。しかし、大学からの依頼は『学生に就活をさせること』で、本当に意味のある内容でやろうとすると多くの学生が脱落してしまう。君のような就活の本質をわかっている子であればいいのだろうけど、そういう学生は非常に少ない。そこに関しては我々もジレンマがあるので、触れないで欲しい」
はっきりは覚えていませんが、こういった意味の事を言われた。
企業の、それも採用活動を支援している企業が就職活動中の学生に対して、正直にそういった話をしてくれたのは非常に嬉しかった。
まあ、逆に意味あるよ!出来る人は積極的に採用していくよ!とか言っても胡散臭いし、私は持論を曲げませんけども。

結局、自己分析なんていうのは、自分をよくわかっていない人間がするものなんだ。
自分の本質や、行動理念、そういったものが分からない(もしくは、なかったり、薄かったり)人は、自分を語るのに何か対策を取る必要がある。
普段から自分の考えで行動している人であれば、自己分析や面接対策などせずとも、聞かれたことに正直に答えれば、筋も通るから矛盾もしないし、伝わりやすいだろう。

面接で聞かれることは簡単にいえば、「あなたはどういう人ですか」ということだ。
同じ会社で働く人間を採用するんだから、それは今後一日数時間、年に数百日、一緒にいる相手を選んでいるんだよね。
特に新卒だと入社時のスタートラインは能力的にはほぼ変わらない(専門的な職種だと別だが)。
だから、「あなたは何ができますか」ではなく「あなたはどんな人ですか」なのだ。
こいつと働いたら楽しそうだな、良い雰囲気になりそうだな、育てたいな、飲みに行きたいな、そう思わせたら面接はほぼクリアしたようなものだ。
だったら、はっきりと本当に出来るのかどうかわからないことを「これができます!!」と語る学生よりも、緊張しながらでも「これから勉強していきたいです」と正直に話す学生の方が(少なくとも私は)印象いいなあ、と思う。

要は、どれだけ自分を語れるかなんだよなあ。
自分がどんな物語を生きてきたのか。
就職活動はその時だけ頑張ればいいってもんじゃない。むしろ発表の場でしかなくて、それまで頑張ってきた自分の物語を担当者に読み聞かせて、解説するような感覚。
だからこそ、大学生には1年、2年、3年と自分の進みたい物語を思い描いて、形作って欲しいんだよね。4年生でも間に合わないということはないし、いくらでもやりようはあるよね。

あと、一切触れてなかったけれど、筆記試験なんかもあるよね。
それは、ごめんなさい。
私にとっては鬼門でした。
面接やディスカッションは割りと通るのに、
SPIや一般常識で通った試しがありません。
基本的にすごく頭悪いので、算数しかできないし、漢字書けないし、歴史も良く知らないし、アンペアとボルトの違いもよくわかっていない。
なのに集中力がないから、勉強もろくにできない。
なので、そちらのアドバイスは何もできません!

言えるとしたら、それでも私は地場で有名な企業にちゃんと就職できたんだよ!
Fラン私立文系卒で、卒業後2年間ふらふらしてても!
新卒なんてそれに比べたら余裕じゃないか!
ということ。

確かに社会の流れもあるけれど、大学卒業してすぐ働く必要もないし、よっぽど学びたいことがない限り、無理して大学行く必要もないんだよなあ。

結局、本当に大切なことって、
自分が何をしたいかなのね。
今したいことじゃなくて、人生においてしたいこと。
「御社のここに感動して」「御社の○○さんのようになりたくて」「御社の事業に共感して」
どれもよく聞くフレーズだけど、相手の会社を褒めてるだけで、自分のことを話してないよね。
「私はこれがしたい!その為にこの会社でこういった仕事をするのが必要なんです!」
と自分の欲を出して行っていいと思う。
欲がありませんって人間ほど胡散臭い人間はいないし。

……やっぱり、就活関連の話をするとまとめれない。
いつちゃんとまとめて、しっかりした記事にしなきゃですな。