思考停止無視。

ちょっとだけでも考えてみる。

新年早々基地外気味宣言

あけましておめでとうございます。
私の2016年の抱負は
「人に厳しく自分に優しく」
です。
身勝手極まりない自己中ライフをエンジョイしたいと思います。

本当は元旦に「禁煙」と言う目標を立てたのですが、
ものの数時間で失敗してしまいました。

意志が弱いんです。
でも、禁煙はこれまでに5回も成功しています。


別に健康に気を使っているとかではないんです。
最近デブまっしぐらです。
実家で正月くらいはと、暴飲暴食の限りを尽くしていたら、
アパートに戻り体重をはかるとアラ不思議。
5日の帰省で5kg増。
おかしいだろ。1日1キロ増えてんぞ、と。
新年初出社の際、スーツを着るとウエストのきつさに絶望しました。
交通費、おみやげ、チビ達へのお年玉分は取り戻そうと、
実家の食料片っ端から強奪していたせいです。

私の家族は生活力が皆無で、
唯一、家事を担っている母が怪我して腕が使えない為、
実家は惨憺たるありさまでした。
山積みになった洗濯物。
散乱する塵芥。
フィルター清掃せず動かないエアコン。
誰も付けれないストーブで室内が外より寒い。
キッチンには山積みになった洗い物と、触手系化物になったジャガイモや黒いニンジン。

私はブチ切れました。
動かない兄や父は家から追い出し、
甥、姪を使い大掃除しました。
母のありがたみが身にしみました。

そして、我がデブリンの最大の原因。
それがジャパニーズソウルフードMOCHIです。

祖父が他界して以降、杵と臼は小屋の奥深くにしまわれ、
餅つき機で餅をついているので、そこまで苦労はありません。
が、母が腕を使えない以上、誰も餅をつけない、丸めれないんです。
今はなき祖母に仕込まれた私を除いては……ね!

私の祖母は認知症を患っていました。しかし、日常生活には至って問題なく、というかある一点を除いては完全に明瞭な思考ができていました。ですので、認知症というよりは精神的な病だったのかもしれません。
その、唯一、彼女の世界が現実と乖離していた点、
それは、私の事を女だと認識していたことです。
赤いランドセルやかんざしを贈られたこと、いまだに忘れません。
家事を始め、花嫁修業と称し様々なことを叩きこまてました。
洗濯板で洗濯ができて、梅酒をつけ、雑巾が縫える男子中学生が出来上がっていました。
故に、正月飾りも完璧に装飾することができ、鏡餅だって丸めます。

……まあ、フィクションですけど。
嘘です。虚構です。
祖母はちゃんと私の事を男だとわかっていました。
ただ、直近の我が一族は男家系で男ばっかりなんです。
田舎の本家なので、昔は盆正月になると、
親戚がゴミのように集まってきて、
仏間と座敷の襖を取り払い大宴会をしていました。
それでも入らない時は庭に茣蓙を敷いて宴会してた記憶もあります。
なのに女手が少ないものだから、厨房が恐ろしい事になっていました。
故に、末の男である私は宴会には出ず、厨房を手伝わされていたわけです。

というわけで、一人で番重5枚分の餅をつき、丸めました。
その間、一人で20個近い餅を食べてしまったのがデブの最初の一歩です。
うちの地域には湯取り餅という食べ方があります。
つきたての柔らかいおもちを、丸めずにちぎってお湯に入れ、
それを大根おろしと醤油につけて食べる、
毎年多くの老人を葬りさるデンジャラス極まりない食べ方です。
一部では高齢化対策に効果があると推奨されているようです。

私、無類の餅好きなんですけど、この食べ方が一番好きなんですよね。
「丸めたての鏡餅に食らいついてみたい」という欲求にも駆られましたが、母に全力で止められました。罵詈雑言と共に。包帯でぐるぐるの母の制止など振り切ってかぶりつけば良かったんですけど、
「あんたの食べる量は人としておかしい」と涙ながらに口にする母を見て、踏みとどまることができました。

その後も、おせちの準備をしながら食べました。
実家には普段は効果で私が買えないような食材もふんだんにあり食指が動くどころか常に暴れまくっていました。

母は言いました。
「あんたなんでおせちと一緒にばかみたいな量のカレー作ってるの」
私は答えました。
「滞在中のおやつ」
母は悲しそうな目をしました。
おやつと言って実家にある最大の大きさの寸胴でカレールー2箱半分のカレーを作る息子の姿は母の目にどう写っていたのでしょうか。

まあ、翌日、家族みんなが群がって半分くらいしか食べれませんでしたけど。

料理は好きなのですが、男の一人暮らしだと揃えている調理器具にも限度があり、大きな寸胴を実家の小屋で発見した時に心が踊って、つい勢いでやってしまっただけなので、まあ良いんですけれど。
姪っ子が「なにー?キャプー?」って言ってたのが可愛かったです。

 

さて、話がだいぶそれましたが、
私は太りました。それは紛うことなき真実です。
年末年始のバラエティ番組が外気と変わらないくらい寒いのと同じくらい確かなことです。
私は痩せなくてはなりません。
欲を言えば筋肉を付けてムッキムキになりたいです。
女の子が触りたいと言うような綺麗に割れた腹筋を持ちたいです。
しかし、この食欲では中々に難しいです。
食事制限をしなければなりません。
間食を控えなければなりません。
(余談ですが、昔、母から間食を控えなさいと言われた時、完食を控えろと勘違いして毎回ご飯を残して心配されたことがありました)
しかし、それには屈強な意志が必要です。
禁煙もしかりです。

全ては、そう、「モテたい」という全ての男共通の願望のために。