思考停止無視。

ちょっとだけでも考えてみる。

安保法案に関する私見。

基本的に政治系の話はしないんですけど、

安保法案可決で世の中が賑わっているので、少しだけ私見を。

内容は右寄りかもしれませんが、私は自分ではどっちにもよってないと思っています。

あくまで、安保に関しての意見です。

 

安保法案について個人的な意見のまとめ

・安保法案の必要性について
 まず、他国の脅威に対し、現状では対応できないというのは論ずるまでもないだろう。特に中国に至っては先日の抗日70周年式典で軍事パレードを行い、その軍事力を見せつけた。もちろん、その射程には日本が含まれているし、「抗日」の式典で武力を誇示したというのは日本として脅威になりうる。それはこのままでは戦争になりうる可能性が無視できないということだ。現状、日本の防衛力は自衛隊と米軍だ。米国も中国の侵略は阻止すべきことであると考えているし、同盟国として共に侵略者から日本と両国の利益を守る必要があるだろう。しかし、現状、共に戦う仲間である米軍の艦船が自衛隊の艦船のとなりで攻撃されても守る事ができない。そういった自体に陥った時、米兵の感情として日本と共に戦い続けることが出来るだろうか。その後、更に中国が攻めてきたとして、日本は国民を守れるのだろうか。「戦争法案」などとレッテルを貼る者もいるが、戦争は誰であれ避けたいのだ。それは安倍首相も同じだ。本当に戦争を起こした場合、悪名を歴史に残すことになる。そういった真似を好んでするわけがない。しかし、もしも戦争が起きた時に、そこに対応する方がなければ蹂躙されるしか無い。安保法案は侵略のための方では無く、今後、必要最低限である国土防衛のための方なのである。これは必ずしも安保である必要は無いが、代替案として有用な案を野党は出せていない。その上で批判するのは国防に関する意識の低さが伺える。

違憲が合憲か
 私は法の専門家でもないし、学んだこともない。多くの憲法学者や弁護士が議論しても結論が出ていない以上、私の知識では及ばないことだ。しかし一部メディアで報道されている「有識者から違憲と指摘されている」という文言だが、「有識者から合憲だと認められている」側面もあるのは認識したい。個人的にははっきりとは言えないが、胸をはって合憲だとは言えないし、違憲だと批判することもできない。そもそも憲法改正は時代に即しながら常に行うべきで、時代の変化に対応させなければならない。しかし、日本では長きに渡り、それを行なってこなかったことで、習慣的に憲法改正に抵抗感のある人が多い。安保法案の影響で、憲法改正に嫌悪感を持つ人が増え、改正自体が遅れていくのは避けて欲しいところだ。また、例え違憲だったとしても、私は有事の際に憲法とともに死にたくは無いし、中国の属国の住民にもなりたくない。本当に大切なのは現行の憲法ではないということを意識すべきだ。

・民意について
 反対多数と言われるが、ふざけるなと言いたい。世論調査は手法からしてあてにならない。昼間の時間に固定電話に対して無作為に行っているからだ。現在は固定電話を持たない人間も多いし、それでなくても昼間に自宅にいる人間は少ない。そのことから固定電話があって昼間在宅している層に偏った調査ということになる。逆にYAHOO!ニュースのコメント欄には安保賛成の声で溢れている。こちらも偏っていないとは言えないが、少なくとも、賛成の意見も多くあることは確認できるだろう。
 またメディアや一部野党で「若者の声」とされるのがSEALDsをはじめとする団体により全国地方都市で行なわれるデモ活動だ。彼らのデモを間近で見るとすぐに解る。「彼らは自分に酔っているだけ」なのだと。もちろん、安保反対の思想自体を持つことを頭ごなしに否定するつもりはない。しかし、既に多く示唆されているように、彼らは「体制へ立ち向かう自分たち」に酔いしれているだけなのだ。彼らは叫ぶ「勝手に決めるな」と、果たして彼らの内一体どれほどが先立って行なわれた衆院選に投票に行ったのだろうか。彼らのデモ行為よって政府の動きが変わるのであれば、一体何のための選挙なのか。選挙といえば9月13日の山形県知事戦でも安保反対を訴える民主、共産、社民、生活推薦の元防衛省職員、梅津庸成氏が敗れている。現職の知事、市長が全面協力し有利な状況な中でだ。当選したのは元経済産業省職員、佐藤孝弘氏。こちらは安保に賛成する自民、公明、次世代、改革が推薦している。ひとつの地方選で、ここまで顕著に出ているのだ。本来であれば首長選で国政の政策をメーンに選挙戦を行うのはどうかと思うが、少なくとも今回の山形県知事選の結果はひとつの民意の形なのではないだろうか。
・国民の理解について
 正直、そんなに深くはないだろう。それは安倍首相が話すとおりだ。しかし、デモ活動などで声高に叫ぶ人たちは、果たして本当に情報を得ようとしたのか。私の知りうる限り、政府はしっかり情報を出しているし、安保法案に関してのみ説明を疎かにしていたこともない。そもそも、他の法案においても国会で決議された段階で全国民が十分に理解している法案がどれほどあると言うのだろうか。まず、ないだろう。理解できていない人間は自ら理解しようとしていない人間だ。もしくは恣意的な感情で理解を拒んだ人間だ。数時間調べれば十分に議論できるほど、情報は溢れている。それなのに、理解が進んでいないと批判するのは、勉強不足である己の恥を知るべきだ。

徴兵制になりうるのか
 なりません。安保の条文のどこに徴兵するって書いてありますか。ただでさえ人口減少に悩まされ、労働人口も減り移民政策なんてものも考えざるを得なくなっているのにそれをさらに加速させる真似をするわけがないでしょう。訓練も請けず、意思もない一般市民を徴兵しても何のメリットもありません。第二次世界大戦までとは違い、兵隊の数で戦争が出来る時代ではないんです。優れたシステム、それを活用する精鋭がいて戦争が出来る時代です。徴兵せずとも国を守れるようにするための自衛隊です。その自衛隊をサポートするための安保でもあります。親馬鹿ママが生まれたばかりの息子を抱きながら「この子がジャニーズにスカウトされたらどうしよー!」と言ってるのと同じくらい現実味の無い話です。心配する必要はないでしょう。

強行採決について
 仕方なかったと思います。そもそも、野党が議論する気がありません。これまでもヤジを飛ばし、批判し、罵倒し、建設的な意見は何も出してこない。まだ就活生のグループディスカッションの方がまともな議論になっています。挙句の果てにはわがまま聞いてもらえないからと、移動を阻害したり、軟禁したり(犯罪です)、書類を奪おうとしたり(犯罪です)、自ら触って下さいと言わんばかりに敢えて女性ばかりで壁を作りセクハラ扱い(触りたくありません)、そんな幼稚なことをする連中と何を議論しろというのですか。
 強行採決自体は好ましくありませんが、そうせざるを得ない状況を作ってしまったのは反対派であることを認識して下さい。

・今後の流れは
 無事、可決されたので、ほとんどが一発屋のデモ集団は自然解散するでしょう。民主党をはじめとする野党を別の与党批判のネタを探し始めるでしょうね。来年の夏の参院選に向けてまた幼稚な引き倒しを見ることになるでしょう。諸外国としては日本の領土と資源がほしくて仕方ない中国、韓国から批判の声明が出るでしょう。日本として大事なのは可決した安保法案をしっかり運用していくことです。米軍との連携もより大切になってきます。まだ、安保可決だけでは日本国民と領土、文化を脅威から守れるわけではありません。これで、スタートが切れるわけです。そのためにも安倍首相をはじめとする方々には気を抜かず頑張っていただきたいですね。